Invent or Die - 未来の設計者たちへ:第四回 中島聡 x 増井雄一郎 書き起こし その3

2018年11月26日(月)に開催された「Invent or Die - 未来の設計者たちへ:第四回 中島聡 x 増井雄一郎」の書き起こしです。

ソフトウェアエンジニアである中島聡と、高校在学中からプログラミングをはじめ大学時代に起業、現在でも第一線で続ける有名エンジニアの増井雄一郎氏がエンジニアの未来に関して議論します。

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プロダクトファウンダーとして独立して個人事業主になったんですけど、それと並行して顧問としてトレタには関わってます。僕は自分のキャリア、エンジニアをずーとやっていて、立ち上げからCTOやっていたんですが、自分がどういうふうにしたらキャリアを作れるのか、自分が一番会社に貢献できるのは何で、自分として一番楽しいのは何なのか、もう去年の夏ぐらいから1年以上悩んでました。

でも、その僕はエンジニアなのでコードをかけます。コードが書けるんですけども、一人で書くには限界がある。そういった形の貢献もあります。じゃなくて、僕は会社に何を貢献するのかをこの1年間悩んでいました。僕、一般的な会社員経験がないんですよ。上司がいたとことがない。よくあるようなマネージメントをして部下を持ってとか、マネージメントしてみんなをまとめて何かの方向へとかとかいうのは僕自身が経験したことがないんです。経験をしたことがないことを自分でやることはすごく難しくて、そういった意味では、チームマネージメントってのは数人であればできますが、もっと大きい10人、20人、場合によっては100人となる組織を見るってのは、僕はあんまできないです。そもそも評価されたことがないので。そうなった時に僕は何をすべきかってのは、会社が大きくなって2、3年目の時から考えていて、僕がマネージメントしない形で会社に貢献するにはどうすればいいのか、ってのを色々まとめたりして、CTOって言われている人たちはチーフテクノロジーオフィサーなので、どちらかといったら経営側になるので、そういう人たちがどういったことをするのか、海外の事例を調べたら AWSのCTOが10年以上前にやっぱりそういうCTOにはこんな種類があって、こういった貢献の仕方があるというブログを書いていて、それをみたりとか。色々考えながら、ずっとここ数年間自分がですね、何で貢献をして、会社をどういう風にトライしてくるってことを悩んでました。

ここで、今日の話にもなるんですが、エンジニアのキャリアって結構ずっとここ何年間かも言われてます。エンジニア特に35歳定年説だったりとか。ちょうど今日このタイミングで NTTからGoogle行きましたっていう記事がありました。みんなエンジニアのキャリアって悩んでいると思うんですね。エンジニアの人でキャリアに悩んでいない人はいない。特に働き方が多様化してる。基本的には会社に入って、ずっとその会社にいるか、せいぜい1回転職するとか、同じエンジニアの中で職能が変わる、今すごく働き方多様化しているんですね。僕はCTO側、エンジニア側としても見てきて、その二つを元に働き方の多様化ってことに少し話したたいと思います。

経営側からみた一番のスタートアップの課題は、エンジニアが採れない。どこの会社もエンジニアの採用にはものすごい苦労しています。エンジニアが余っていて困っていますという会社はほとんど聞かない。実際採るにしても、同じオフィスに来てもらって、9時から5時といった同じ時間に働くのは効率的なんですけど、そういっていては、人が集められなくなっている。そう言ったフルタイムで長く働いてもらって、同じ場所に来てもらって、同じ時間、働いてもらうってのは人口が多い間はできました。今どんどん人口が減っていく、さらにプログラマの人口もそんなに増えていない、なおかつこの先会社の数が増えると、一社あたり取れる人の数が減ってく中で、効率的なことができないので、多様な働き方を会社自体が許容しなければならない。効率がどうこうというよりは、そもそも人が集まらない、ていう問題なんです。

いろんな軸があるので、ぐちゃぐちゃになってますが、正社員もフルタイムで、さっき言ったような毎日9時から5時までの定時のものもあれば、フルフレックスみたいなものあれば、何時にきて何時に帰ってもいいですよってのもあれば、トレタのだと、10時から4時までのコアタイムはいてくださいとか、時間短縮で子供がとても小さいので毎日5時に必ず帰りますとか、子供を送ってからくるので11時からでないと出勤しませんとか、男性も女性もあります。社員という働き方以外にも業務委託でお願いをしたりとか、学生のインターンもかなり増えてきていて、エンジニア以外の営業などいろんなインターンもきています。別に本業を持っている、他の会社で働いているんだけど副業として土日だけ働けますとか、夜7時以降であればリモートで働きますとか、もしくはきて働きますという人もいますし、外注だったり、国内じゃないオフショアとか、会社に来ないリモートだとか、いろんな働き方がある。

そうすると今まで取れてたような、同じ時間、少なくても時間を抑えてしまう、9時から5時まで連続した時間を抑えることができなくなるので、どうやって時間が細切れ、時間をフルで取れない以上、今まで一人でやっていた仕事を3人に分割するとか、連続した時間が取れないので、8時間取れないから2時間を4回に分けますとか、間に1時間挟みますみたいな、どうやって細切り時間を作って、それでメンテナンスしっても作ってくのかっていうことを経営側がどんどん考える必要が出てきて、今までのマネージャーの仕組みって随分それで多分ここ数年で大きく変わると思います。多分、エンジニア働き方が多様化してくると、それをまとめてさっき言った連続した時間が取れない中で、どうやって物を作るのか、全体の大きなデザインをして、そこの中からタスク単位に細切れにして、それをお願いして配置して、それで実行するみたいな、こう言った業務分割ができたりとか再配置できるマネージャーこれからすごく強くなる。エンジニアも実は大事なんですが、多分同じぐらいマネージャーってのが。この分割するって事は、技術がわからないと分割できないですね。いきなりサーバーとフロントだって言う、今まで大きなざっくりとした別れ方だったのが、この部分はこの人にお願いして平行してできるけど、順番が入れ替えられないとか、ここはすごく難しいんので社内でやろうか、逆にここは難しすぎて社内にできる人がいないので、外部に出そうとか、ってことはマネジメントというよりは技術スキルがいるのでそういったエンジニアのあり方ってのがこの先増えると思っています。