Invent or Die - 未来の設計者たちへ:第一回 書き起こし その1

8月24日(金)に開催された「Invent or Die - 未来の設計者たちへ:第一回」の書き起こしです。


中島:中島ですよろしくお願いします

夏野:あの夏野ですよろしくお願いします

中島:今日は何のシンギュラリティソサエティ NPO を立ち上げたので、そのご挨拶です。ローンチイベントです。ちなみにこの今日プレゼント使ってるのはHoyluという会社のソフトです。ちょっと宣伝をしておかないと(笑)

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次のページに行きますと、一応ビジョンとミッション、もうちょっとかっこいい言葉でやりたかったんですけど、基本的にはその人工知能とかそういうものでその社会が変化してく中で色々職を奪うとか、もしくはそのま人間に賢くなって、人を支配してしまうんじゃないかっていう、その暗い未来もあれば、人工知能があるおかげで、みんな働かなくて良くなって遊んでられるとか、でも遊んでばっかりいると生きてる生き甲斐がなくて暗くなるとか、色々と暗い未来、明るい未来があるけれども、やっぱり今のうちからテクノロジーによる変化が起こるのを待つんじゃなくてテクノロジーを操る立場になりたいですよね。そういう意味での良い良い社会を作る。

で、そんな人たちをサポートするっていうのがその society としてのミッションですね。

私も今までいくつか会社を作ってきたんですけど、営利企業でのミッションは株主がいるので、綺麗事を言おうがやっぱりどっかでお金儲けなきゃいけないっていうしがらみがある中で、やりにくいこともあるんですよ。

例えば、日本が抱えてる少子高齢化の問題であったり、過疎化の問題であったり、もしくは教育、これから AI がどんどん伸びて亡くなられ教育を変えなきゃいけないっていう時に、では小学校にインターネット入れようとか言うとも、そこで儲けようっていうどうしようもない人たちが集まってくるわけじゃないですか。

私もその会社を背負っていくと、そういう人たちと一緒に見えちゃうので、結局こいつは儲けるつもりで来たのか、助けに来たのか解らないっていう目で見られるから、なんかうまくいかないんじゃないかと思い、NPO で思い切ってやってみようということで、私にとっても初めての実験です。

(ちなみに)ここにこう線を引いてくれてる人は全然別のとこに座っていて、

Hoylu Japanの人が手伝ってくれてますけれども、複数のホワイトボードをインターネットでつないで他拠点で同時に操作できるというのがこのソフトです。

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シンギュラリティーってのの定義が、まあその人間の知能を越えたところがシンギュラリティーって言う人もいますけど、人間の知能とコンピューターやって比べるんだって難しいじゃない。チェスで勝ったら賢いのか?そうじゃないですよね、やっぱりね。でもなんだかんだ言ってその汎用のAIって言ったらものすごい難しいんですよ。その2040年ぐらいとか、言う人もいますけど、私はすごくそこに関しては懐疑的で、その、要は特定業務に関して言うとね、マニュアルさえあればそんなにクリエイティビティーじゃない仕事は、もうどんどんコンピュータがやるようになって、その分では人間よりに賢くなってもおかしくないけど、まあ、そのシンギュラリティっていうのは、ある時点2040年に突然起こる事象って捉えるのではなくって、やっぱりもうある意味過去から始まってるわけですよ、この辺から。

そのここにね、あのパソコンが出てきて、ここでインターネット、ここでモバイル。

インターネットが出てきて、そのいろんなそのテクノロジーの変化によって、急速に世界が変わっていますよ。それがもう加速度的にどんどんなってきて。まー、ある時点でその AI が、自分でAIを作るようになると、本当にあの人間を。

今でも、すでにその AI の中の画像認識とかいうのは、中が実はどうやって動いてるかわかんないんですよ。統計的にやってるので。 AI が AI を作るようになると、それこそ人間には理解のできないAIなので、まあそういうをシンギュラリティーと呼んでもいいですけど、それよりも事象として、今起こりつつあるテクノロジーの進化によって社会が変わりつつあるっていうことを認識した方がいいなと思います。

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で、日本のことを考えると、よく言う失われた10年とか20年とか30年と思いますけど特にこの89年のバブルが崩壊したところから今まで見ると、その後の日本、アメリカ、中国を並べると本当に日本が低迷してるのわかりますよね。でこれはそのここでバブルが崩壊したからっていうのはもう言い訳効かないですよね。バブルが崩壊したから、まあちょっと落ちるのはしょうがないじゃないですか。なんでこんな続いてるのっていう。

で、そこと、この時期とですね、この世は1990年代から、今まで至る時期と、日本が低迷してる時期と、その ITによって、インターネット、パソコン、モバイルによって世界が変わっている時期とは、一致してるのは僕は偶然じゃないと思うんです。

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次のグラフに行くと、最近いろんなところでみんな書くようになりましたけど、要はバブル崩壊前の世界の企業の時価総額トップ10のうちの7社が日本だった。それが今は、ゼロ。

 で、今これが国がっていう見方もあるけど、

 実際見てみると IBM 、エクソンモービルだけは残ってるけど 、IBM と GE とかもダメになってるんですよ、アメリカでも。だからそれを考えると、別に国がっていうよりも、やっぱ企業が変わってるですよ。勝ち組が変わってるわけですよね。特に Amazon なんか見てもわかるように、単に IT の企業だから ITビジネスで成功してるんじゃなくて、小売ビジネスで成功してる、流通ビジネス成功してるわけじゃないですか。そういうこと考えると、テクノロジーによって、そのあらゆる業界、あらゆる業種が変わってくだけですよ。その中でなんで日本がここのトップ手に入ってないかなって言うことにはすごく注目する価値があると思います。

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 で、そこでちょっと前に、あの日経の記事に入れた経団連の重鎮達。全員男、全員日本人、全員これ一番若くて62歳。もっと悲しいのが全員サラリーマン経営者。起業経験なしですよ。その起業経験なしの人が日本をリードしたんですよ。これは僕はすごく悲惨だと思いますよね。

 やっぱ日本が元気だった高度成長時は、その、まだホンダとかソニーとかっていうのは若くて元気な会社だったじゃないですか、創業者がいて。それがやっぱりみんなサラリーマンなっちゃったんですよね。サラリーマンで転職経験なし、こんな連中が日本の主要な企業を経営してんですよ。それがその経団連っていう立場で、政治に大きな影響を与えて、これで勝てますかって話ですよ。

 ここにいる連中と、偉そう言っちゃうけど、ここにいる人達と、 Facebook 、Google、 Amazon Microsoft の CEO と比べたらもう全然天と地の差ですよ、はっきり言って。勝てるわけないんですよ。彼らに任してたら、もっと日本の失われた30年は40年なるんですよ。

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 そこをやっぱり、ちゃんと認識して、だから今の会社をやめろって話じゃないですよ。ちゃんと認識して、その今の世代、これからまだ逃げ切れるわけじゃない、これから30年40年生きる人たちが頑張んなきゃいけない。僕が一番好きな言葉、そのいろんな意味のそういうことで言うとアラン・ケイが言っている、「未来を予想する一番いい方法は自分で作ることなんですよ」

 シンギュラリティ時代になったらどうなるとかいうことを、雑誌とか読んで勉強するのはいいけど、怯えてたってしょうがない、待っててもしょうがない理由、やっぱ自分から作ってかないと良い世界には

ならないですよね。本当にその重鎮達はもう関係ないですから、彼ら逃げ切るだけなので、

 その一つ下、二つ下って、その世代的に言うと今の二十代三十代の人、ひょっとすると小学校の人たちはもっと考えなきゃいけないけど、でそういう人たちが自分たちの未来を、自分で作っていかないと話にならないって言うことを、危機感と持って欲しいし、でも危機感だけじゃなくてポジティブな想いで、作れるんだって思ってほしいんですよ。

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 でもう一つ、もっと好きなのが、実はこれはスティーブジョブズじゃなくて、コマーシャルのために作ったらしいんですけど、もう本当に最高の言葉だと思います。要は自分で世界が変えられるって言うぐらい馬鹿げた、馬鹿げたやつだけが変えられる。

 この馬鹿げたって言うクレイジーの部分がすごく重要で、やっぱり、その僕もいろんな人を見て、そのベンチャーキャピタルもしてたし、自分で会社を作ってきたけど、やっぱり本当の意味でのそのカリスマ性を持つ人、そのスティーブジョブスの言うなんて言うんでしたっけ、現実歪曲空間を持てる人っていうのは、やっぱりちょっと気が狂ってるぐらいに自分に惚れ込んでる、自分のビジョンがあって、よく言うのが、そのカリスマ性が僕にはないからと、リーダーシップがないからって言うけど、そのカリスマ性とか、リーダーシップってのは、その何て言うのかな、生まれもって持つものでもなければ、勉強して得るものでもなくて、僕はなんかイメージとしては心の中にあるマグマなんですよ。こういうこと起こしたいっていう想いが、ものすごい強い想いがあると、もうちょっと口を開けるとそこからすごい勢いでビジョンが飛び出してくるので、周りの人が影響されちゃうんですよ。こんな世界をしたいっていうすごい思いがあるから後はちょっと口を開けそこからバーっと火が噴き出すんですよ。

 だからなんかにそういう熱いものがない人は、いくら表面的にプレゼンの練習をしたとこで全然説得力は出ないで、やっぱりその中に燃える思い俺はこんなことしてやるんだできるんだっていうぐらいの想いを持たないと、いけなくて、そういう想いを持つ人たちに日本をリードしてほしいんですよ。日本が世界をリードしてほしいんですよ。そういう人たちがそういう馬鹿げた夢を持ってもいいんだよと、

 なんかそういうことを伝えていくっていうソサエティになりたいですよね。

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 でも、なんでもやるって言うと大変なので、まず社会問題として6つ、テーマとして用意してて、まず自動運転。多分、自動運転はインターネットとかスマホが僕らの生活を変えたぐらいのインパクトを次に起こすのは自動運転なので、それによって社会だとか街だとか人々のライフスタイルがどう変わるかっていうことも考えたいし、それからインターネットによって、職が無くなった人をどうするんだとか AI によって職が悪い時代の教育はどうやってきたとか、一個一個長くなってもしょうがないけど、 AI がやっぱ伸びてくると、どうしても貧富の差が広がるんですよ。このままでいいのかと。

 そういうその大きな問題ですとか、日本の場合には少子高齢化と過疎化ですよね。

 これをどう対処するんだとで日本の田舎のインフラはこれから10年で崩れてきますから、待った無しの状態だと思います。

 あとはサスティナブルとかそういうテーマを議論する場を作り、活動としては2つやりますね。

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 今回の対談もそうですけど、まず情報発信をしていくとか、カンファレンスを開くとか、若しくはブログの記事を出す。将来的にはもう本当に政策提言まで出したいと思ってます。

 それからもう一つの活動はオンラインサロン。ここでは次の世代を担っていく危機感を持っているけど、楽天的な人達、熱い思いを持ちたい持ってる人、そういう人を集めて会社を跨いだネットワークを作んなきゃいけないと思うんですよ。どっかにも書いたけど、転職活動ってのは、いざ探さなきゃいけない時に始めるんじゃないんですよ。私もアメリカに暮らしてると思ってるけど、みんな毎日転職活動してるんですよ。ビジネスのミーティングをしてる時も相手の顔を見ながら「こいつ雇いたいかな。」とか、「こいつに雇ってもらうためにはどうやってアピールしたらいいかな。」っていうことを常に思いながら皆ビジネスしてるんですよ。だから、日本の人ってやっぱり会社人間になっちゃうじゃないですか、それで一生同じ会社に入って、引退したらタダの人になっちゃうんですよね。それはやっぱり余りにももったいないので、そういう社外のネットワークを作る場を作りたいです。

  ネットワークづくりはものすごく大事で、こういうサロンに入って、私がメンター役をします。夏野さんがこういうこと話してくれますっていうところから、直接学べるもあるかもしれないけど、それよりもやっぱり、こういう幾つかのプロジェクトを通して、「この人とだったら一緒に仕事をしたい!」とか、若しくはそう思ってもらえる人を見つけるって言うのは、本当人生にとって財産ですから、そういうものを持ってほしいですよね。

  私も今まで何回も会社作ってるけど、結局そういう財産を使って会社を作るんですよ。  一人では作れないですから。

  私が誘ったら今でもそうですよ。 今日マイクロソフトに入ってドアを叩いて僕が「来いよ!」って言ったら来てくれる人は何人かいますから、それはもう僕にとってはもう何にも代え難い財産ですよ。

 そういうものをやっぱりみんなに持ってほしいという形で。まあ NPO にも関わらずプロジェクトのインキュべーションもするし、もうできたら起業支援もしたいなという、欲張りな NPO です。

 そしてとうとう座談会じゃないや。なんだっけ?対談の時間になりました。お待たせしました。

(続く)