書評『結局、人生はアウトプットで決まる』

『結局、人生はアウトプットで決まる』中島聡著・実務教育出版

文責:小津豪志

中島さんのメルマガが、他の人が発行するメルマガに比べて短時間で読めることを疑問に感じていた。

内容が薄いのかな? 購読を辞めようかな? と思ったことが何度かある。しかし、この本を読んでその疑問が解消された。中島さんの文章は、読み飛ばしても必要な情報を得られるよう工夫されていたのだ。

「文章は情報を伝える道具である」この本質に気づいてから、文字を書くのが楽しくなったとのこと。

「この情報を伝えたいという熱を持ち、理路整然とわかりやすく書く」

これを徹底しているからこそ、中島さんの文章はサラサラと読めるのである。

プレゼンテーションもアウトプットの1つである。文章作成と同様、自分が伝えたいことは何かを明確にすることが大事とのこと。それに加え「ツカミ」の重要性についても説いている。そのことがわかる例を示したい。

ご自身が主催されているシンギュラリティ・ソサエティのオフ会で中島さんが登壇されたときのこと。大画面に表示するため、パソコンにHDMI端子を繋いでいる際にとんでもない一言を放った。

「パソコンでエロ動画を開いていたら大変だなぁ」と。この瞬間に笑いが起き、一瞬で会場の空気を変えた。

主催者が話すということで、聞く側は若干の緊張があった。言わないはずだと思い込んでいることをさらりと言い放ち、場を和ませた。

発表内容が頭に入りやすくなり、活発な意見や感想が出てきたことは言うまでもない。

これからアウトプットをすると決めたものの、続かない人に向けた中島さんのメッセージがある。

「続かないのであれば、自分が熱くなれないテーマである。いつ辞めてもいい」

この言葉には救われる人は多くいるだろう。私もその一人である。

早速、インスタグラムとnoteのアカウントを作ってみた。

アウトプットを続けていれば、いつの日か自分が熱くなれるテーマに出会えるのであろう。どんなテーマに行き着くのか、自分自身楽しみである。