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公開

シンギュラリティソサエティ(SS)のチームで2023年4月に開催されたETHGlobal Tokyoハッカソンに参加しました。たETHGlobalは、Ethereum Foundationによって支援され、世界中で開催されているWEB3技術に特化したハッカソンです。、分散型アプリケーション(DApps)やスマートコントラクトなど、ブロックチェーンをベースとした次世代のインターネット技術を指します。日本では初めてEthGlobal Tokyoが開催され、国内の開発者や技術者にとって重要な機会となりました。

会場の様子

ハッカソンでは、参加者がチームを組み、3日間でプロジェクトを開発し、その成果を発表します。
また、様々な協賛企業が提案するプロトコルを使ったプロジェクトの提案で、各企業のプライズ総額$375,000 (約5000万円)獲得を目指すこともできます。

https://ethglobal.com/events/tokyo

規模は大きく、参加したハッカーは1100人、日本から4割、海外から6割の割合でした。世界中からボランティアも集まり、フード・ドリンクコーナーも朝食から夜食まで贅沢に用意されており、とても充実したハッカソンです。

フードコーナー
フードコーナー

SSチームは、中島聡さんのプロジェクトでNFT(ノンファンジブルトークン)で表現されるベクターアートを外部のサーバーに頼らず、ブロックチェーン上のスマートコントラクトに完全に保存するFully On-chainを拡張し、販売機能のためのコントラクトの拡張と、オンラインのUIを構築しました。これにより、OpenSeaなどの外部プラットフォームを使用せずに、直接スマートコントラクト上でアートの売買が可能なシステムを構築しました。このシステムにより、アーティストやコレクターは、より直接的かつ安全に取引ができるようになります。

(この外部マーケットプレースに頼らないP2Pの仕組みは以下で公開されていますhttps://www.npmjs.com/package/erc721p2p )

社会を良くするものを作る」をコンセプトに、Ethereum(分散型のコンピュータ)で分散型のNFT販売システムを36時間で構築することになりました。

会場の様子

今回は初めて一緒にコーディングするメンバーも多く、アイデアを決めて、各人がどの部分を取り組むかを決めたものの、なかなか作業の進捗が見えない状況でした。ある程度進めて、正しく動いてからコミットをしようとしていましたが、中島さんの30分に一度はコミットするぐらいのペース進めようという言葉からプロジェクトが動き始めました。

開発チーム

Web3はブロックチェーンを使った分散型の仕組みで、今あるほとんどのNFTの売買は、オブジェクト自体がオンチェーン(ブロックチェーン上にあること)されていません。結局どこかのサーバにあるので消えてしまう危険があります。SSチームの提案はフルオンチェーンで、地球上からコンピュータがなくならない限り永続的に残るNFTです。
多く正しく扱われる様になれば、社会の仕組みが変わります。
(※Web2はTwitterやAmazon、Facebookなど中央集権の仕組み。国や銀行など多くが中央集権なので、最上層に多くの予算が集まります。)
Web3はTrustless(信用しなくて良い)安心を作る事なのです。

発表はチームごとに分かれてまずは審査員チームにプレゼンを行い、選ばれたチームが皆の前で発表します。プレゼンは英語行われます。

発表の様子

OpenAIについての話題も多く、出たばかりのOpenAIを使ったプロジェクトに取り込んでいるチームも多くありました。

強く感じたのはこれからの教育に於いてです。
今までとは育てる能力が大きく変わってくるでしょう。
特に情報教育は大きな変革が必要です。
デジタルという物の特性をたくさん勉強する必要がありますが、楽しみな世の中でもあります。

とても学びも多く、楽しく刺激的なハッカソンでした!

https://opengalaxy.net/

開発チーム